ヨロイチェア

100年以上前の木製椅子を現代の素材と斬新な形で再現し、古い椅子に新しい命を吹き込む折畳椅子。
構造的には、二本の半円状アルミ合金の中空パイプを1本のパイプに組み合わせる。そしてあえて隙間を設けることで弾力性を高めると同時に荷重を分散させる。また、折り畳みに必要なヒンジは、2つの半円パイプの間の隙間に配置され、折り畳み機能を果たすだけでなく、開き過ぎを防ぐ位置決め機能も揃える。

外観面では、2つの半円筒を固定するために必要なリベットに加えて、いくつかのリベットが外観のみのために配置されており、古代の戦衣などを想起する歴史と文化的要素を取り入れる思いもある。同時に、椅子のフレームの丸いリベットと同調するように、座面の生地にも装飾用丸いボタンを取り付けて、統一感のあるデザインを目指す。

この椅子は単なる家具ではなく、文化と芸術作品でもある。そして革新と伝統の融合、現代的な素材と歴史的要素を一つの椅子に統合する椅子でもある。